2015年2月26日発行

【税理士・道下知子の税金相談室】②

確定申告を伝える旗/Wikipediaより

【2月26日、mulan=東京】


■所得控除は使える仕組み


今回は、サラリーマンの方であれば、

「自分が納める税金って、本当に会社から受け取った源泉徴収票どおりの税金でいいの?」

という視点から、もっと税制を利用して、納める税金を安くしよう、というお話です。

使える税金の制度を、見過してはいませんか?知らないがゆえに、損していること、実はたくさんあるのです。

今、確定申告の真っ最中ですから、本稿では、確定申告にまつわる「つかえる税金の制度・・・お助け・節税対策」として、「納める税金を控除することができる制度」のうち、重要なキーとなる「所得控除」という制度をみていきましょう。

ただし、「所得控除」という使える制度を知るまえに、税金の計算のしくみをざっくりと知ることは、とても大切です。どのように「所得控除」することができて、どのように税金が安くなるのか、その流れがわかるからです。


■ 所得には10種類の所得がある


みなさん、税金って、どのように計算するのかご存じですか?

日本は「申告納税制度」といって、本来は、みずから計算した税金を申告して納めます。ただし、サラリーマンですと会社が年末調整して精算しているので、あらためて自分では計算していません。

そうすると、とても多くの人が「自分には必要ないな~」と思ってしまい、せっかく確定申告で控除できる制度があるのに、見落としがちになります。結果として余分に税金を支払っているのです。

もうみなさんは「自分のために税金の計算方法を知ろう!」という気持ちになられたと思います。それではまず、根本的な税金の計算のしくみをみていきましょう。細かいことは省略して、簡単に、ざっくりお伝えします。

1年間にみなさんが頑張ってもうけた収入から、かかった経費をひいた金額を「所得」といいます。この「所得」に、その金額に応じて税率をかけて、税金を計算します。「所得」には、10種類の所得があります。サラリーマンであれば、お給料という収入から、所得税で定められている金額を差し引いたものが、「所得」=「給与所得」です。

それ以外の種類については、ここでは省略します。

このしくみがわかったら----次項では、「所得控除」、すなわち、「所得」に税率をかけるまえに、「所得控除」という一定の金額を差し引くことができる、というお得な制度について、みていきましょう。【了】



道下知子(どうげ・ともこ)
東京都出身。青山学院大学法学部私法学科卒業、同大学院法学研究科私法専攻博士前期課程修了。新日本アーンストアンドヤング税理士法人にて、税理士として十数年、様々な業界の中小企業を中心に、その会計・財務・税務分野に従事。その後、現在は、西武文理大学専任講師。税理士。日本簿記学会、税務会計研究学会に所属。


道下知子 税金相談室 マネー