2016年2月12日発行

クックパッドに株価操作疑惑?

同社HPより、料理は楽しみ。

【2月12日、mulan=東京】

クックパッドは、創業者の佐野氏が、自身らの選任を求める株主提案をします。これにより、内紛を嫌気して株価は下がります。

この株主提案については、海外のクックパット事業で苦戦する佐野氏が、資金援助を渋る現社長の穐田氏の方針に異を唱えたためと言われています。
もっとも、この提案については、株価が下がった後、急転直下合意が成立します。おそらく月曜からは上げるでしょう。

ただ、佐野氏自体、クックパッドの役員でもあるわけで、この株主提案は株価引き下げのためのやらせではないかとも思われます。

第一に、佐野氏は、海のものとも山のものともわからない、現実に苦戦している外国でのクックパッド事業に注力しようとしています。そうすると、筋論からすると、MBOをして、自己責任で行うべきということになります。

第二に、クックパッドは、自己資本比率83.2%と借入金比率が低く、MBO資金を会社に押し付けることが可能なので、MBOをすれば確実に儲かります。※ 注1

第三に、佐野氏が提案していた取締役候補の中に、葉玉匡美氏、北川徹氏がいることです。北川氏は、スターバックスの執行役員です。また、葉玉匡美氏は、いささか不透明な手段で、MBOをやりやすいように法改正を行い、弁護士になった後は自ら改正した法律を使って稼いでいる人です。何かMBOの専門家を集めたようにもおもえます。※ 注2 
こうなってみると、クックパッドの内紛が株価操作のためのやらせであった可能性は十分にあるのです。【了】


※ 注1 詳しくは、拙著「個人株主の逆襲」終章 1 なぜ、MBOがおきるのか。LBOの問題 をご覧下さい。
※ 注2 詳しくは、拙著「個人投資家の逆襲」終章 5 会社法改正の経緯 をご覧ください。

参考文献 七梨さん投稿、伊藤歩さん記事〔ビジネスジャーナル〕、会社情報


山口三尊(やまぐち・みつたか)
1967年、東京都出身。私立麻布高校、中央大学法学部卒業。資格試験予備校講師の傍ら、カネボウ、“レックスHD株をめぐる裁判で勝利。カネボウ個人株主の権利を守る会代表、アドバンテッジ被害者牛角会代表、東宝被害者の会、ローランド被害者の会代表。大渕愛子被害者の会世話人、不動産鑑定士試験合格。主にMBO裁判の経験をまとめた「個人投資家の逆襲〜金なしコネなし知識なしの弱小投資家が判例100選に載るまで」を刊行。


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